材料

【タイヤ】なぜ黒い?【人間心理】

前回の記事ではタイヤがなんで黒いか、
材料強度の観点から説明しました。

ゴムに『カーボンブラック』というススを混ぜることで、
強度を向上させています。
このカーボンブラックが黒いので、タイヤも黒いのです。

今回はその後編、完結編です。
現在の材料科学では、
カーボンブラックを使うよりも高い性能を、
カーボンブラックを使わずに実現できます。

ホワイトカーボンの登場

カーボンブラックよりもタイヤを強くする材料がみつかりました。
それはシリカという白い粉末です。

カーボン(炭素)ではありませんが、カーボンブラックとの対比で、
ホワイトカーボンと呼ばれています。

引用元: JK SILIKA HP

最近のタイヤはホワイトカーボンが練り込まれています。
カーボンブラックを使わなくても、長持ちタイヤを作れます。
つまり、白いタイヤも作れます。
他の色の顔料を混ぜ込めば、青でも赤でも緑でも作れます

人間心理

カーボンブラックを使わずに、
強いタイヤを作れるようになったことがわかりました。
ではなぜいまだにタイヤは黒ばかりなのでしょうか?

それは、『カラータイヤってなんか弱そう』
『信頼できない』というイメージを持つ人が多いからです。

材料科学としては、カラフルなタイヤを作れます
ただ、人の命を乗せて高速で移動する車。
マーケティング的には、その足元を
堅固で丈夫なイメージので支えた方が製品が売れる、というわけです。

ですので、最近のタイヤは、
より性能の高いホワイトカーボンを使いつつも、
カーボンブラックも併用して、タイヤをわざと黒くしています。

まとめ

タイヤがなぜ黒いか解説しました。

前回の記事で、タイヤは「カーボンブラックという
黒いススを混ぜることで、強度を出している
なので黒い、という材料的な側面からの理由を言いました。

今回、カーボンブラックより強度を出せる材料があるのに、
いまだにカーボンブラックが使われているのは、
黒い方が丈夫で頑丈なイメージがある
という心理的な側面の理由があることがわかりました。

他にも、ホワイトカーボンよりカーボンブラックの方が、
ゴムに混ぜるのがラク、という理由もあると思います。

いずれにしても、消費者が欲しいものを作る!
この企業努力が大事ですね。

けけ博士
けけ博士
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【タイヤ】なぜ黒い?【材料的な理由?】